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スクリーンの誘惑

見た映画の記録を関係ないような雑感といっしょに。

「無限の住人」

 あああR12指定って、こんなに血みどろなんでしたっけ。

 いやぁどう考えたってわかってたんだけど、バッサバッサ。「100人斬り」って延べ人数じゃなく一度にだからね。バッサバッサ。どんどん死んでいきます。血がザバァッって飛ぶに留まらず、腕とか脚とかさくっとズバッといきますからね。侍の根性をもってすれば、上半身だけになっても動いたりしますから。いや恐ろしい。

 前々から思っていたんですが、映画や時代ドラマでよくある、1人対100人で1人が勝つの、そんなことある? どう考えたって同時でかかっていけばいいじゃん。四方八方から斬られて全部かわせるなんて、嘘っぽくないですか?

 武士道の精神は1対1というならともかく、決して1対1で戦っている訳ではないし、1人に対して100人で向かってる時点でとっくにフェアじゃないでしょう。

 なんてことを思うのも、血みどろのスクリーンからの逃避なわけですが。

 

 「バーニング・オーシャン」のときも書きましたが、人がいっぱい死ぬような映画は苦手なんですよ。「無限の住人」はね、これはもう完全に人がいっぱい死ぬとわかってたんですけど、なぜだかつい・・・。

 半分くらいは画面を直視していませんけど、ストーリーはおおまか把握してます。たぶん。

 でもね、思うんです。りんちゃん(杉崎花)の行動で、余計人を殺してるんじゃないかって。余計万次(キムタク)を傷つけてるんじゃないかって。

 

 万次(キムタク)はいろいろあって不死身になってしまうわけですが、死ねないってつらいんだろうなぁ。つらい、なんていう薄っぺらい言葉で表現してはいけないんだろう。

 いつか死ぬからさ。終わりが来るから。だからこそ、この限られた人生のなかでなにを選ぶか、誰を愛するか、苦しむわけでしょう。失敗の損失に後悔するわけでしょう。死なず老いずなら、いくら失敗しようとフラれようといくらでもリベンジすればいい。今後一切他のひとやものを求められないなんてこと、きっとないのだから。

 有限のなかで苦しむからこそ、映画に感動して音楽に涙できるのだ。無限のなかに、きっとそんなものはないんじゃないかな。

 万次の無限の苦しみをりんちゃんが支えるのなら、それはそれでひとつのしあわせなのかもしれないな。

 

 

wwws.warnerbros.co.jp